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皆さんお元気ですか。
SS業績改善コンサルタントの谷口竜司です。

今回は、SSマネージャーに必要な能力の最終回で、
「苦しいときの乗り越え方」というテーマで書いていきます。


マネージャーをやっていて最も苦しいのは
「実績が上がらない」ことではないでしょうか。

何をやっても数字が低迷したまま。
部下は思うように動いてくれない。
お客様の反応は鈍い。

どうやっていいのか分からなくなる。
そういう時にお勧めするのは「1点突破」です。

スキルパスでも、活動の取っ掛りとしてこれをやることが多いのですが、
1つのことに集中して実績を出し「成功体験をしてもらう」というものです。


ここではバッテリーキャンペーンで
1点突破したSSの事例を紹介します。

活動のはじめはまず「勉強会の実施」です。
勉強会に参加させることで半ば強制的に
従業員の意識をそこに向けさせるのです。

バッテリー点検のやり方から始まって、
なぜバッテリーを交換しなければいけないのか
という基本知識の習得。

「不良」とはどういう状態をいうのか?
「要注意」とは具体的にどんな状態か?
わかりやすい社内基準も作りました。

また、自店バッテリーの良い点を各自書き出して
お店公式の「おすすめの5つの理由」にまとめ、
全員で覚えました。

そういう行動を1つ1つやることでだんだんと
従業員のバッテリーに対する意識が強くなっていきました。
「バッテリーを売れ!」と100回言ったところで売れるようにはなりません。


ちなみにですが、無能なリーダーは口頭で指導
するだけで「大事な事は伝えた。お前らでやれ!」
と勉強会や不良・要注意の基準作り、ロープレ
などを一緒にやりません。

行動力があるといえない現場メンバーに、
出来ない行動を丸投げしている。
これでは物事が前に進むはずがありません。
実績の悪いSSの一番の問題は「言っても行動しない」ことだからです。

さらに無能なリーダーは自分の行動力不足は
棚に上げて「何度言っても部下はやらない!」
と責任転嫁します。
状況は変わらないのに自分はいつも同じ場所にいて
同じことを言うだけ、「部下が近づいてこない!」と
怒っているのです。

私に言わせれば「部下が動かないならまず
リーダー自らが勉強会を主催し、交換基準を
作って、点検のやり方と交換の提案ロープレ
をやってやることです。

彼らが動けるところまで手取足取りやらないでどうする!」です。
それを繰り返した後に「こうやれば良いんだ」
ということを理解したメンバーが自ら動いて
くれるようになるのです。
もしあなたの会社の社長がそんな丸投げ体質の
人なら転職を検討した方が良いし、上司なら
部署移動の打診をおすすめします。


話を戻しますが、
人が変わるのは、無理矢理でも行動させることです。
勉強会に参加させ、意見を言わせて、ロープレを
するなどして、体を動かすことが
「人の意識を変えていく鍵」なのです。

それをやった上でお客様への効果的な点検の声掛けを考えました。
「できるだけ楽しく声かけをしよう」ということで
お客様にちょっと笑ってもらえる以下のトークにしました。

「毎日暑いですね。こんなに暑いと仕事する
のが嫌になってしまいますよね(自分で笑う)!
ところで、こんなに暑いのでバッテリー不良の
お客様が増えています。1分で終わりますので
点検しておきますね」というものです。

もちろん問題ない車には
「安心して走行してください」と伝え、
不良・要注意の車には交換のご提案をしていきました。

また「1分で点検!」と書かれた声かけ用の
ボードを作ったり、バッテリーのパンフレット
を準備したり、ノボリ・横断幕など店頭演出を
行うことでメンバーの意識を高め、
さらに、期間中は週1回のバッテリーミーティング
を行い改善点を話し合いました。

そのミーティング内で私がメンバーの変化
を感じたのが、
「バッテリー点検をしている時間お客様は手持ち
無沙汰になっている、その時間を何とかしよう」
という意見が出て、「手の空いたスタッフがお客様
に話しかけて雑談して、その点検待ち時間も退屈
しないようにしよう」
という改善策(助け合い)が生まれた瞬間でした。


皆さんも経験があるかもしれませんが、
SSは1つのことに集中すると大きな力を発揮します。

物事がうまくいっていないSSは、
まずは1つに絞って成功体験をすることが大事です。
「いろんなものを売りたい」と思っても、現時点
でもどれも上手くいっていないのであれば複数に
取り組んでも結果は知れています。

成功体験したSSは自分自身に自信がつきます。
「自分たちはやれる」と思えること、
それが改善の鍵で、その成功体験を平行移動して
別のアイテムも成功できるようになります。

さらに成功体験が重なってくると
1つしか出来なかったことが同時に2つ
できるようにもなっていきます。

「1点突破」をぜひ覚えておいてください。



ここからはもっと根本的な、
苦しい時をどうやって乗り切るか
「自分の気持ちを上げる方法」を書いていきます。

これが出来ないといくら
1点突破といっても身体が動きません。


自分の気持ちを上げる
まず1つ目は「言葉を使う」ことです。

日本には昔から「言霊」という言葉があります。
「声に出した言葉が現実のものとなる」という意味です。

これはオカルト的な話をしているわけではありません。

先日NHKに脳科学者が出ていて、その人が
「言葉の力」「イメージの力」という実験をしていました。

被験者に「自分は小さなネズミだと何度も言い聞かせてください」
と言ってその後被験者の体を押します。
そうするとその被験者の身体は大きく揺れます。

次にその被験者に「自分は大きな象になったと言い聞かせてください」
と言い、さっきと同じ力で体を押します。
しかし今度はびくともしない。

実はこれが言葉の(イメージの)力なのだということで
簡単な実証実験ですが証明されているようなのです。

そういえば聖書に「はじめに言葉ありき」という
文が出てきますし、マザーテレサは「言葉に
気をつけなさい、それはいつか行動になるから」
という格言を残しています。使う言葉がその人自身の実態なのです。

出来ないと言えば出来ない自分を実現し、
出来ると言えば出来る自分になっていく。
これが人の本質のようです。

というわけで困ったときこそ
「大丈夫、必ずなんとかなる」
「もっと良くなる」と自分に言い聞かせてみてください。

強張っていた身体が少しほぐれて
落ち着いた気持ちになり「行動してみよう」と思えるはずです。

また、「自分はついている」とか
「いつもありがとう」などを口癖にしてください。

先程申し上げたように脳は言葉に影響を受けます。
困った時ほど自分自身はこういう言葉を投げかけて
縮こまってしまう自分を前に進めてみてください。

偉そうに言っていますが私自身もこれまで
数々の困難な状況に当たってきました。
いろんな先生やメンターにも学び、
都度上記の要領で壁を乗り越えてきました。


2つ目は「体を使う」ということです。

体が心のスイッチだということを皆さんはご存知でしょうか。
気分が良いから行動するのではありません。
行動を起こした後に気持ちが乗ってくるのです。

私自身もやる気が出ない時があります。
講演会をやって疲れ果てて帰ってきて、
そこからさらに原稿を書かなければいけない日
などは本当にやる気が出ません。

でもその時に自分を騙します。
1分だけやろう。1分だけやってそれでも気持ちが
乗らなかったらやめようと言って自分を騙します。

でも不思議なことにパソコンを出して原稿を
書き始めると、気がついたら15分20分と時間
が経っているわけです。

そのころにはやる気も上がってきていて
「それだったら区切りの良いところまで書こう」
と仕事を進めていけます。

つまり体を動かすことがやる気を上げるスイッチなのです。

朝起きたら両手を目一杯広げて、
「今日も目が覚めた!」「今日もやってやる!!」と発声する。
恥ずかしながら私自身もそんな1日のスタートをしています。

また、特に効果的なのは朝の散歩で
15分から20分間の短い散歩をしてみてください。

朝散歩すると身体を動かすので体温が上がります。
体温が上がればやる気も上がってきます。
外に出ると朝日を浴びるのでセロトニンが分泌されます。

セロトニンは爽快感をもたらす物質で、
薬やコーヒーに頼らなくても良い気分になります。
さらに集中力や記憶力も上がるといわれています。

私も週2回程度朝散歩をしているのですが、
朝の匂いや木や草花を見ていると純粋に気持ちが
良くなり自ずとやる気が上がってきます。


また、「好きなことをする」のも良いことです。
私の場合はサウナが好きなのでそこに入った後、
露天で外気浴をやっているときにいろいろなアイディアが
湧いてきて、よしまた頑張ろうという気持ちになります。

身体を使う最後は、睡眠をしっかり取ることです。
睡眠をとることで体調が整い、体調が整えば自然体でいられます。
逆に気分が乗らない時やイライラしてるときは睡眠不足のことが多いのです。

人間は動物です。
頭ばっかりで考えるのでは無く、
まずは体を良い状態にして困難を乗り越えていく。

マネージャーはなかなか大変な仕事です。
個人の気持ちを高めるときにこの
「言葉を使う」ことと
「体を使う」ことを思い出してほしいと思います。


スキルパスはあなたを応援しています!
最後までお読みいただきありがとうございます。


スキルパス
谷口竜司
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# by skillpath | 2024-09-12 18:22


皆さんお元気ですか。
SS業績改善コンサルタントの谷口竜司です。

今回は、SSマネージャーに必要な能力の3回目
として「部下育成」について書いていきます。


スキルパスでは部下育成の
ポイントは2つあると考えています。

その1つが、「正しい行動を評価する」です。

結果管理という言葉がありますが、結果を出したから良かった・
達成をしたから良かった、という結果を評価するだけでは無く、
その結果を導いた行動も結果と同様に重要視してほしいのです。

また、「未達成だから駄目」と一刀両断する
のでは無く、同じように内容を見ることです。


昔の話で申し訳ありませんが、私がSS勤務1ヶ月目の時、
店頭でたまたまお客様から整備の相談を受けました。

業界に入ったばっかりで整備のこともさっぱり
わからない私は工場長にお客様をつなぎました。

古い外車を大切に乗っているお客様で、
不具合部分の作業全般を依頼してくれて
非常に大きな整備売り上げを上げることが出来ました。

お客様を連れてきたということで、
その売上げは私に付き、SSに入ったばかりの
その月にいきなり目標達成です。

その時にマネージャーや先輩たちから
「谷口すごい、大型新人誕生!」などともてはやされ、
悪い気はしませんが釈然としない気持ちでいました。

それもその筈、たまたま店頭に立っていて、
そういうお客様に当たっただけ。
自力で売ったわけでも無く、再現性があるわけでもない。

こんなことをみんなでワーワーと喜んで
何を言ってるのだろうと違和感を覚えました。

その時の私からすると、せめてマネージャーからは、
「たまたまラッキーがあって目標が達成できてよかったな。
ただし君の実力で売ったわけでは無い。まだまだ基本的な
セールスもできていないので提案数を増やして、ロープレを
やってトークを磨けよ」
などと言われた方がよっぽど腹に落ちたというものです。


このように、結果だけをほめるのでは無く、
エアチェックするとか、点検するとか、
ありがとうをもらうとか、会社によっても大事な
要素はそれぞれだと思いますが、結果につながる行動、
いわゆる「KPI」「プロセス」を評価して欲しいと思うのです。

もちろん、結果は大事なのでプロセス
さえやれば良いということではありません。

しかし結果を出すためのKPI、SSでいうところの「プロセス」は
これまで皆さんが結果を出すための要になった行動だと思います。

スキルパスでも、声かけ台数・チラシ配布枚数・点検台数・
見積もり発行数・デモ台数など結果に直結する行動を大事にしています。

会社の方針に則り、この行動を数多く
している従業員を評価することが重要です。

正しい行動とその量が結果を導くという当たり前を
評価することが従業員育成には欠かせません。



部下育成の2つ目は、「ルールを守らせる」ことだと思います。
ある意味これが最も大事なことかもしれません。

「遅刻をしない」「ピット掃除をしてから帰る」
「携帯はロッカーにしまう」「期限通りに書類
を提出する」などの約束事をしっかりと守らせることです。

出来ている企業・SSにとっては「そんな当たり前のこと」と
思うかもしれませんが、残念ながらSSにはこういったことを
徹底させられないリーダーが多いようです。

「一度注意したけどあいつは出来ないので仕方がない」
「やってくれないのでもう言わない」と立場を放棄して
いる状態のリーダーを何人も見てきました。

例えば遅刻を繰り返す人は、寝坊だったり
時間の読みが甘かったりなどが多いのですが
まずは遅刻した理由を確認する必要があります。

そして、なぜ遅刻はダメなのかを伝えます。

「SSでは周りのみんなと協力をして仕事をこなしている。
そのためあなたが遅刻することで業務が滞る。それが仲間にも
お客様にも損害を与える、だから遅刻をしてはダメだ」と伝えます。

「また遅刻をすればその分収入が減ったり
場合によっては減給の対象になったりする。
自分自身も損をする、だから遅刻はだめだ」と。

1~2度の指摘で改善すればそれで良いのですが
それでも遅刻を繰り返す人には
「ふざけるな!仕事をなめるな!!」
と強いメッセージを出す必要があります。

怒りをぶちまけろと言っているわけではありません。
ことの重大さを伝えるためにも叱ることが大事なのです。

リーダーが困ったような・笑ったような表情で
「いろいろあるだろうけど遅刻はしないでくれよ」
など悠長に伝えて遅刻常習犯にどれぐらい効くと思いますか。
その程度の甘っちょろい指導では部下の行動が全くわからない
SSを数多く見てきました。


札幌のマネージャーの話で、そのSSのルールになっている
「ピット掃除」をせずに帰ったメンバーがいました。彼は
そのメンバーの家まで行って「何か忘れ物忘れてることないか?」と
連れ戻し掃除をさせたことがありました。

今の時代同じことをするのは難しいかもしれません。
しかし、決してエリートとはいえない野武士のようなSSメンバー
をまとめていくとはこういった部下指導が時として必要になるのです。

逆にそこに手をつけないと、いつまでたっても
「行動を改めない」「好きなことはやるけど嫌な
事はやらない」というような自分勝手なメンバー
だらけになってしまいます。


スキルパス研修を受けているスタッフの
中にも「提出期限を守らない」人がいます。

初めは「期限が決まっているのだから
期限通り提出するのが社会のルールだ。
あなたの信頼にも関わることだ。期限通り提出しよう」
など指摘します。

が、それでも同じことを繰り返すスタッフには
叱ったり・注意をします。

「君以外は全員期限通りに提出してるぞ!
なぜそれができない、次回から必ず期限を守るように!」
と厳しくと伝えます。

強く言うとやめるから言えないという
ことを聞きますがそれ本当でしょうか。

人間は弱いものです。
わかっていても自分ではつい甘くなってしまう。
「直すべき点はきちんと指導して欲しい」という
新入社員アンケート結果もあるくらいです。

自分に問うてみてください。
指導が出来ないのは、自分が厳しいことを言う
「嫌なリーダー」だと思われたくないからではないのか。

部下と感情がぶつかるのが嫌で波風立てたくない
と思っている「自己保身」から注意しないのではないか。

自分が厳しいことを言うのが苦手で
そこから逃げているのではないか。


私も元々リーダーシップがあるとはいえない
人間なのでその気持ちはよくわかります。

でもリーダーの立場になれば、部下を育成
するためにやらなければならないことなのです。

もちろん伝え方は、強行的だったり、優しく伝えたり、
そこにはリーダーの個性もあるでしょう。
でも伝えなければいけない時はしっかりと伝える。

私の先輩でとても優しい方がいたのですが、その先輩も
そういった基本的なことができないことを注意するときは、
「僕は性格的にそんなに強く怒ってるように見えないと言われる、
実際そう見えるだろう。でも心の中は非常に腹立たしく思っている。
同じことを何度も言わせるな!と思っているんだよ」と冷静な口調
ながら厳しく言われて、こんな温厚な人を怒らせてしまったと
背筋が寒くなったことがあります。

リーダーは注意すべき事はきちんと言うことが大事なのです。


私が尊敬するSSマネージャーの話ですが、
彼が新しいお店に赴任したときのことです。

赴任して数ヶ月後、彼は売り上げを
上げる大事な従業員を辞めさせました。

昔の話なので許して欲しいのですが、
この会社にはひと月に遅刻が3回あると
クビになるというルールがありました。

この従業員は遅刻の常習犯でした。

彼がお店に赴任になった時は、
しっかりと実績をあげている彼に「これからもよろしく頼むな!」
と個人面談してお願いをした位です。

しかしそこは遅刻の常習犯、悪癖はなかなか直りません。

1回目は「遅刻を繰り返すと大変だぞ!次からないようにな。
目覚ましを1つ増やしたらどうだ」と言いますが、
彼は我関せず、その後2回もすぐに遅刻をしてしまいます。

1度目・2度目と、その従業員を呼んで注意・話し合い
・そのままだとクビになってしまう旨を伝えました。
しかし、彼は結局1ヶ月間に3回遅刻してしまいました。

そこでマネージャーは「残念ながら君は
来月から来なくていいよ」三行半を突きつけます。

そうすると彼は「何を言ってるんだこのやろう!
今までのマネージャーは全員俺が数字を上げるからって
いうことで許したぞ!なんでお前だけそんなことができ
るんだ!!」と大暴れをしました。

しかし彼は「俺も大事な戦力の君がいなくなるのは残念だ。
でもルールはルールなのでやめてもらう」と譲りません。

結局そのメンバーは辞めていくことになりました。

実はこの話後日談があるのですが、それから1年ぐらい
経った後に彼の店にその辞めさせられた従業員がやってきました。

その従業員は「僕は今別のSSで働いていますが
今度店長代理になりました」という報告でした。

「あの時にマネージャーに辞めさせられて
本当に腹が立ったし悔しくて悔しくてしょうしようがなかった。
SSの仕事が好きだったので本当に残念だった。

でも1つ気がついたのはルールを守らなければ
こういうことになるんだということがわかった。
社会っていうのはそういうところなんですよね。

実績を上げるからといって、
もっとその手前の『時間通りに来る』という当たり前のことが
できなければ、特に我々のような店舗営業しているところでは
仲間の信頼を得られない、それがよくわかりました」

僕はあれから「二度と遅刻をしない」と決めて
今のSSに行っていますが、真面目な勤務態度と
実績もきちんと上げるということで、1年で
マネージャー代理にまでなりました。

でもこれは、過去のマネージャーたちのようにいいよ、いいよで
許されていたら今の僕はなかったと思います。

本当にマネージャーには感謝しています。
今だと僕を辞めさせることも辛かったんだろう
なってことが少しわかります。」というふうに言われました。

「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」という言葉が
ありますが、SSには経験にしか学べない人が多いのかも
しれません。


こんなことを書くと、「人がいないこの状況で
何を呑気なこと言ってるんだ!」といわれそうですが
そんなルールを守らない人間がいると、その人間がいないこと
以上の混乱がSS内で起こっている事実を知るべきです。

だからこそまずルールを守らせる、そのための指導を
マネージャーに丸投げするのでは無く経営陣も同様に指導し続ける。
そして、正しい行動をした時はそれをしっかり評価してやる。
これが部下育成の本質だと思うのです。


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# by skillpath | 2024-08-01 14:54

SSマネージャーに必要な能力 2


皆さんお元気ですか。

SS業績改善コンサルタントの谷口竜司です。


今回は「SSマネージャーに必要な能力 2」

というテーマで書いていきます。


スキルパスが大事だと考えているのは以下の5つで、

(1) お客様作り

(2) マーケティング

(3) リーダーシップとマネジメント

(4) 部下育成

(5) 苦しいときの乗り越え方


「お客様作り」と「マーケティング」は解説しましたので

今回のテーマは「リーダーシップとマネジメント」です。


リーダーシップとは一言でいうと「人を引っ張っていく力」のことです。

人にやってもらうためにはまず自らが実践するという前提が必要で、

リーダーシップがある人とは、「自ら行動出来る人」のことです。


苦しい時にこそ、

自分が先頭に立って行動出来ているか、

タイムリミットまで目標を追い続けられるか。


業績好調時やお店に問題がない場合は

リーダーシップを発揮する場面はそれ程

多くないかもしれません。


ただ、ひとたび苦しくなった時にこそ

リーダーシップが必要になります。


例えば、アプリで「固定化を強化しよう」と決めたとして、

たいして獲得出来ていないにもかかわらずお店全体は早々に

あきらめムード。


そんな状況を、「部下がやらないのだからしかたがない」

と放置してしまうのではなく最後までやらせ切っているか。


「もう取れないよ」と負け犬状態のお店を変えるため

自ら先頭に立って動き、同時にメンバーを叱咤激励

しながら行動させられているか。部下に迎合していないか。



私の顧問先で元売タイヤキャンペーン

で日本一になったSSがありました。


2ヶ月にわたるキャンペーンで

現場としてはなかなかしんどい活動でした。


見込客や常連様、仲の良い人は

1ヵ月目に購入してくれています。


そうすると2ヶ月目は全く見込みがないところ

で活動していかなければなりません。


そうなると部下は弱音を吐きはじめます。

「もうこれ以上無理ですよ。エアチェックもしました、

見積もりも出しました、同じお客に同じことは出来ません」等々

できない理由を並べ始めます。


もちろん彼らも悪気はないのですが

1ヶ月目のようなペースで売れていかないので

諦めかかっているわけです。


このお店のマネージャーは

部下に向かって以下のように話しかけました。


「このキャンペーンで日本一を取ると決めたのは誰だった?

自分たちでやろうと決めたのではなかったのか?また、

どういう理由で日本一になろうと決めたのか思い出してくれ。」


この田舎の地域で、ガソリン販売量も大して多くない、

おまけに系列内でも名前も聞いたこともないSSが全国に

名前を轟かせよう!そんなワクワクすることにチャレンジしよう!

とみんなで盛り上がって決めた目標だよな。


そのためにキャンペーンの前からエアチェックをして見積もりをまいてきた。

実際にみんなで周辺住宅を個別訪問までして『今度タイヤキャンペーンが

ありますのでご家庭にタイヤの御用があればぜひ当店にご相談ください!』

とまでやってきた。


確かに買ってくれる見込みの人はもういないので苦しいことはわかる、

でもあれぐらい準備して、あれぐらい汗をかいたのにここで諦めるのは

納得いかない。俺は1人でもやるぞ!」と言って部下を叱咤激励しまた。


特に2ヶ月目はマネージャーと部下で

何度かこういう話し合いをしました。


その都度、みんなの気持ちが原点にもどり、

活動を続けるモチベーションを取り戻しました。


「そうだよな、見込みも無くなってこれ以上伸ばすのは難しいな」

と言ってリーダーが諦めたらそれで終わりでした。


こういう苦しい時に自分1人だけでも戦うぞという姿勢を見せる、

自分自身の気持ちも高めながら部下を叱咤激励する、

これがリーダーシップの原点だと思います。


文章にするとそれ程大変なことではないように感じますが、

いざ自分がその立場に立ったときにどれくらい苦しいことかわかります。


部下は部下で本当にそう思っているので

続けることに全力で抵抗します。苦しいが

故(ゆえ)にやめたくて仕方ないわけです。

おまけに複数人が束になってかかってきます。


そこを「そんなに嫌ならやめろ!」と言いたくなることを我慢しつつ、

部下の「やめたい」という以上の熱量で、しかし冷静に「諦めない理由」

を伝え部下を目的地まで連れて行くことができるのか。


マネージャーには個性があります。

強く引っ張っていくタイプ・みんなと協調しながら話し合って

いくタイプ様々で、それぞれの伝え方があって良いと思います。


ただ、優しいタイプのマネージャーにしても、厳しいタイプの

マネージャーにしても「でも私の意思は変わらない!」という

メッセージを、その理由とともに発信し続ける力、それが

リーダーシップだと思うのです。


とても大変なことですが、

こんなマネージャーとかかわることができた部下は

「リーダーシップとはどういうものか」を、身をもって知り

あなたのやってくれたことを見本に同じように部下育成を

していくようになります。


「自分はそんなマネージャーに出会ったことがない」などと

言わずにその文化をあなたからスタートさせてほしいのです。



さて、次にマネジメントですが、

まずは自分のお店がどの位置にあるかをマネージャー

自身が理解し、SSメンバーと「共有することが大事」と

いうことをお伝えしたいと思います。


例えば、粗利目標300万円/月のSSが15日現在で

100万円という実績であるとして、まずその事実を知っているか?

通常ペースなら150万円やっていなければいけないところ

50万円ショートしている状況を知っているか?


その状況をマネージャーが知っているのはもちろん、

従業員・アルバイトに至るまで共有しているか、です。


共有するために大きなグラフを貼って進捗を確認し合ったり、

SNSグループで推移について話し合ったり、やり方は何でも良いのですが

それが共有出来ているか、が大事なのです。


従業員に、「今のうちのお店の実績推移を知っているかい?

月間目標と今現在の実績を言ってみてくれ」と、数字が腹に

落ちているかの確認作業をやっているか。


不定期にこの質問をして部下に緊張感を与えられているか。

適度な緊張感は人を成長させます。


こういうことが出来ているお店は

「マネージャー、実績が下がってきましたね。

このままではまずいですね・・・」など部下自ら

声を上げるようになります。


まずこうやって部下に状況を認知させる。

皆に問題意識が共有されれば自ずと改善に向かっていきます。


リーダーは自分のお店をまずその段階に持っていく、

SSは全員で数字を追っています。「僕は実績のことなん

か知りません」「私は関係ないです」等、そんな無責任な姿勢を

許さない環境を作っていくことがマネジメントの第一歩です。



もう1つマネジメントで大事なことは、

結果を出すための行動を「数字で理解しているか」

ということです。


固定化を進めたいのであれば、

「LINE・アプリはお持ちですか」

と何件声をかけたのか?


タイヤ販売であれば、

エアチェックが何台なのか?

見積もり発行が何枚なのか?


コーティングであれば、

デモンストレーションが何台できたのか?


オイルを売りたければ、

点検・ステッカーチェックが何台できたのか?


1人ひとりの行動量をマネージャーは

把握しているか、ということです。


エアチェックが出来ていて、見積もりも多く発行しているのに

タイヤ実績が出ていないメンバーはクロージングのトークが弱い。


エアチェックが出来ているのに見積もりが発行できないのは

不良基準を理解していない場合がほとんど。


そもそもエアチェックをやっていないのは、活動自体に反旗を

翻しているか、会社やマネージャーに反旗を翻しているため

話し合いが必要な場合が多い。


部下の行動量をマネジメントすると心の中まで読めるわけです。


ちなみに、一人ひとりの行動量をみていない

SSはまず「行動管理表」を用意するべきです。


一人1日1枚で、今日の接客台数・声かけ台数・チラシ配布枚数

・点検台数・HIT台数など、活動内容によって必要な項目を記録し

個人別とSSトータルでまとめる、そんなところから始めて欲しいと思います。


一人ひとりの行動量がしっかり出来るようになるということは、

「上長が言ったことを素直にやる人になった」ということです。

素直な人たちによって、会社が望む行動・マネージャーが望む

行動が即座にできるようになれば改善のスピードが跳ね上がります。


逆に改善が進みにくいSSの共通項は、

皆で「これをやろう」と決めたにもかかわらず

実際に活動が始まると「気が乗らないのでやらない」とか

「面倒くさいのでいやだ」「客は望んでいない!(主観)」

など、後出しジャンケンのように言ってくるメンバーが多いお店です。


話を戻しますが、そういったことをしっかりと見て部下指導する、

もちろん率先垂範していくという、リーダーシップ

とマネジメント、その両輪が大事になってきます。



SSはマネージャーの能力よって大きく実績が変わります。

だからこそ「チャレンジ」や「やりがい」があると思うのです。


SSは給料をもらいながらリーダーシップとマネジメントの

能力を身に着けることができる実践の場です。


その2つは、「自分の人生」と「ビジネス」に役立ちま

す。


仕事を通してビジネスのみならず人生まで豊かになる、

そんな機会をくれる良い職場だと思いませんか。


SSの仕事を楽しんで、私自身もそうしていますが、

苦しい状況でも「今日も良い滝に打たれて精進できた!」と

滝修行のようにとらえて楽しんで目の前の壁を越えていって欲しいのです。


スキルパスはあなたのSSを応援しています!

最後までお読みいただきありがとうございます。



「部下育成」と「苦しい時の乗り越え方」は、

お伝えしたいことが多いので次回に詳細を記します。



スキルパス 谷口竜司

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# by skillpath | 2024-07-04 13:31

皆さんお元気ですか。
SS業績改善コンサルタントの谷口竜司です。

今回は「SSマネージャーに必要な能力」
というテーマで書いていきます。

マネージャーに必要な能力というと多岐にわたると思いますが、
スキルパスは以下の5つが特に大事だと考えています。

(1) お客様作り
(2) マーケティング
(3) リーダーシップとマネジメント
(4) 部下育成
(5) 苦しいときの乗り越え方

30年この仕事を通して数千人のマネージャーに会ってきて
私なりにこの5つが最も重要だという考えに行きつきました。

1つずつポイントを解説すると、まずは「お客様作り」。
そもそもなぜお客様を作っていかなければいけないのか
という点の理解からです。

企業活動の根本は「儲ける」こと。
儲けることによって従業員の給料が上がり、休みが増え、
仲間が増え、投資が増え、拠点が増え、従業員教育にもお金を
使うことができ、社会貢献もできて、そして企業は成長する。

その儲けをもたらしてくれる根本が「お客様」。
だからお客様作りが最も大事なことなのです。

人間が食事を摂るのと同様に、企業が生きていくことは儲けること。
人が食事を摂らないと死んでしまうように、企業は儲けないと倒産
してしまいます。

時々「自分は現状維持で良いのだ」と
言う人がいますが、この考えは間違っています。

現状維持をすれば相対的に周りが成長するので
気がついたら後退していることになります。

「周りと同じレベルで成長してやっと現状維持」
という事実を無知な人は知りません。

今やっていることをただやり続ければ良い
というのはこの思考に陥っています。

話を戻しますが儲けの源泉である「お客様を増やすこと」、
これが企業の最も大事なことだということを従業員と確認します。


そしてお客様を増やすためには2つの方法があることを伝えます。
それはランチェスター法則でいう「広域戦」と「接近戦」。

広域戦とは不特定多数の人に幅広く営業する方法のこと。
例えば大量のチラシを折り込んだり、ネット広告を
出しまくったりすることです。

一方接近戦は来店したお客様に声かけをしたり、
一人ひとりのお客様に電話連絡をしたり、
場合によっては戸別訪問をしたりする、
泥臭い活動のことです。

SNSを使ってお客様一人ひとりにその人が必要な情報を送ること、
例えば以前オイル交換してくださった人に半年後
「そろそろオイル交換の時期が来ています。この
メールで予約をすると特典がありますよ」など、
必要としている人に必要な情報が
必要なタイミングで届く事も接近戦と言えます。


スキルパスが特に重要視しているのはこの接近戦で、
接近戦は基本的にあまりお金がかからず、従業員の
行動が直接お客様に影響を及ぼし、確実に結果に
結びついていくものだからです。

余裕のある企業であれば、大量の広告費や販促費を使う
ことができますが、中小のSSはなかなかそのようにはできません。

その中小が確実に実績を出していくためには
この接近戦をいかに上手にやっていくかが大事になります。

そのためにSS店頭でお客様に安心してもらう声かけのやり方、
例えば、「給油方法はおわかりですか?」とか
「当店で一番安く給油できるLINEクーポンはお持ちですか?」とか
「本日レディースDayですが○○をプレゼントしています。ご存じでしたか?」
などのお困り事やお得情報のお知らせのロールプレイングなどを
しっかりやって、給油中のお客様が負担を感じずにこちらの話を
聞いてくれる関係を構築していきます。

ちなみにお客様が「感じが良い」と思う
お店のポイントは以下の3つが行われた時で、
1. 入店時の挨拶
2. 奥に居るスタッフも挨拶する
3. 退店時のお礼、の3つです。
こういったことを考慮に入れながら接近戦を行っています。


2つ目はマーケティング。
「どうすればお客様が喜んで購入してくれるか」
を考えられる能力のことです。

買ってもらうためには「体験」や「体感」をしてもらったり、「ひとめ見て
すぐ理解できるツール」を用意したりと、提案からいきなり「購入」を
急ぐのではなく、途中段階を入れることが大事です。

あなたがお店に行ったとき、
商品に多少興味を持っていたとしても、
いきなり「買ってください!」と言われては
困ってしまうのではないでしょうか。

例えばコーティングであれば、「声かけ・ご提案
→無料部分施工(デモ)→施工面を触ってもらい体感
→施工済みの実車を見せ愛車のそれを想像してもらう
→購入おすすめ」とこんな具合に購入までを設計できますが、
そういった思考ができているか?

コーティングの1つ手前がデモのように、
オイル交換の1つ手前が点検であるように、
タイヤ販売の1つ手前がエアチェックであるように、
「購入の1つ手前の行動は何か?」
を考えることができる思考が重要なのです。

私の経験値からマネージャーのこれら能力が一番伸びるのは
「イベント」や「各種の企画」を作成し運営してもらった時です。

スキルパスでは、集客イベントを行い謝恩に併せて元売クレジット
カードなどを獲得することで、一気に固定化を進めることをします。

これまで「3日で1000枚」とか「5日で1500枚」など
半年・1年かかるところを、数日でやっつけることができる
イベントをやってきました。

ただしそういったイベントを作るのは簡単ではありません。
実はそこがマーケティングを身につけるチャンスなのです。

お客様をどうやって呼ぶのか?
そのために来店動機となるプレゼント
やサービスはどんなものが良いのか?
告知はどれぐらい必要なのか?
給油客をクレカに導くための接客フローはどうするか?
その際のツールやトーク作りはどうすればいいのか?
いつまでに何を準備して、誰がどの役割を担うのか?等々。

以上の学びが、マネージャーのマーケティング能力を一気に高めます。
スキルパスでは過去の成功したモデルケースを参考にしながら
マネージャーや従業員と一緒に、その店独自の企画を作っています。

こういったことを経験・実践することでイベント参加
従業員にマーケティング能力が身についていきます。
SSパーソンは身をもって経験したことは深く理解してくれ、
少しずつですが応用できるようになっていくのです。


また大きいイベントではないにしても、
例えばレディースDay等、一般的に「ミニイベント」と呼ばれるものでも、
月に何日設定するのか?何曜日に設定するのか?その根拠は?
それを知らせるためにはどんな告知をするのか?
店頭ではどのような接客フロー・トークをするのか?
商品はどんなものにするのか?
商品は何個用意するのか?
そのために必要なコストは?費用対効果は?等々。

上記を企画して考える、実際にやってみる、
結果を検証して次回に活かしていく、
いわゆる「PDCAを回す」といわれているものですが、
こういったことを繰り返しやっていくことで、
どういう行動をすれば何人のお客様が動くのか、
購入するのかを身体で覚えてくれます。

最近の事例としては、お客様自身で
元売クレジットカードに「WEB入会」して
くれるようになったことがありました。

「今日から〇円引きで給油できますよ!」とお知らせした後
興味を持ってくれた方に簡単なクレカの説明を行い、そこから
入会を希望された方の申込を「ご自身でやっていただく」というものです。

お車をセールスルーム前の駐車スペースに停めてもらって、
お客様が車に乗ったままの状態でQRコードを渡します。
そのQRコードが書かれた紙には、QRコードとともに、
「お客様の勤務先の電話番号をお書きください」
「お客様のメールアドレスをお書きください」
と大きく目立つように記載されています。

これは過去の経験から、QRコードからWEB入会する
お客様の多くが入会途中で引っかかり、その先に
進めなかったことを反省しこの獲得策ができました。

さらにいうと、QRコードを渡したとき、
「以前、携帯で何か商品を購入したことはありますか?」
と聞くようにするのも大事で、「ある」と答えた人は、
ほとんど問題なくWEB入会作業ができます。

「ない」という人は入会作業ができない可能性が高いので
「ではご一緒に」と入会お手伝いを行うようにしたところ、
さらにスムーズにお申し込みいただけることになりました。

こうすることでカード会社の入会専門スタッフがいなくても、
確実に入会を勧めることができます。

このようにPDCAを回していくと、どんどん完成度が上がり、
このような企画を続けることでさらにマーケティング感性が
育まれていく。

マーケティング感性を育むことは、自分の考えで
自分のお店の来店客を増やし、儲けと未来を作る
ことができる能力に直結します。

お客様作りやマーケティングの実践を通して
エクセレントマネージャーへの道を歩んで欲しいと思います。


マネージャーに必要な能力の「リーダーシップとマネジメント」
「部下育成」「苦しいときの乗り越え方」 の3つは、次回
「マネージャーに必要な能力2」でお伝えしていきます。


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# by skillpath | 2024-06-03 09:35

中小SSの戦い方

皆さんお元気ですか。
SS業績改善コンサルタントの谷口竜司です。

今回は「中小SSの戦い方」
というテーマでSS改善について書いていきます。


先日、某コンサルティング会社の
カービジネスセミナーの話を聞きました。


そのコンサルティング会社は、例えば中古車事業であれば、
5千万円程度(車の在庫も含む)の初期投資と3~4名の専任を
配置してくれれば、1年以内に軌道に乗せると資料に記していました。

同じく新車リースであればもっと安価に、5百万円(展示車はリース)
からの初期投資でやはり1~2名の専任をつけてくれれば、
これも1年程度で立ち上げてみせるというものです。

1年程度でしっかりと立ち上げるという自信は
素晴らしいものだし実際に実績もあるようです。

一方で5千万円とか少なくても5百万円などを
投資できる会社は限られているように思います。
おまけに専任者も数名配置しなければなりません。

それが出来る企業は良いですが、多くのSSに
とっては難しいことだ、と思わざるを得ません。

当然このコンサル会社は予算を工面できる大手を
中心にこういった顧問ビジネスを展開しています。


では中小の、お金もあまりないSSは太刀打ちできないのか、
カービジネスを立ち上げることができないのか、というと
決してそんな事はありません。中小には中小の戦い方があるのです。

経営で大事なことは「ナンバーワン商品」を作ることです。

皆さんも日本一高い山は富士山だと知っていますが
2番目に高い山はわからない人が多いのではないでしょうか。

このようにナンバーワンはお客様に強く認識されて、
それに該当する方が多く来店され、従業員稼働率が上がり
同時に生産性も上がっていきます。

車販売の中の「買い方」の1つとして新車リースがあります。
少し前から石油業界でも注目されはじめました。

しかし最近では多くの企業が新車リースを始めています。
そこで中小が大手と同じように勝負をしても勝ち組になる事は難しい。

ではどうするか。
そうです「細分化」してナンバーワンを作っていくのです。

例えば「定年退職をした年配の方・シングルマザー専門のカーリース」
など、こういったターゲットを明確にしたカーリースを行うのです。

実際に私の顧問先SSで毎月2台以上の新車リース販売の結果を
残しているSSがありますが、ここがまさにこういった、年配で
新車を諦めていた方や、シングルマザーで自分はローンが通らない
だろうと思っているような方々から多くの契約をいただいています。

全客層からではなく、年配者・シングルマザーという
一部の客層に向けた「部分1位」を確立しているのです。


洗車の細分化で成功しているのは業界で有名な北九州のN石油さん。
「機械洗車」で地域ナンバーワンですね。

常に最新の洗車機を導入して質の高い洗車を提供しています。
また毎月手作り新聞を作って給油のお客様に配布したり、
近隣住民にポスティングをしています。

さらに洗車客にはお得な洗車券をお勧めして固定化する。
こういうことを10年以上も続けていって
「地域ナンバーワン機械洗車」を確立しています。

洗車ナンバーワンではないのです。
コーティングナンバーワンでもないし
手洗い洗車ナンバーワンでもない
ドライブスルー洗車ナンバーワンでもない、
機械洗車の「部分1位」を取っているのです。

こうやって部分ナンバーワンを取ると
お客様に圧倒的に認知され、対象のお客様が
来店され、自ずと生産性が上がっていきます。


また、徹底的に「接近戦」で
ナンバーワンを作ることに成功したSSもあります。
接近戦とは直接お客様にぶつかって契約を獲得していくこと。

大手は「広域戦」でやって来ます。つまり、膨大なチラシ折り込み、
ホームページ刷新、SNSにて情報発信、WEB広告、グーグル
プロフィール、ポータルサイト対応、ラジオCMやテレビCM、
様々なイベント等々。

私の顧問先ではありませんが、九州のあるSSが
車の在庫を持たない無在庫販売(展示車も置かない軽装備)で
毎月10台以上の中古車を販売しています。

ここは給油来店したお客様との会話の糸口に
「良い車にお乗りですね。大切にずっと乗り続けるのですか?」
など質問して、乗り換えようと思っている・新車に興味がある
などと言葉をもらうと「だったらちょっと5分ほどお時間いただけません?」
と言ってPCの前に連れて行きオークションの在庫を見せるのです。

当店だったら中古車屋さんでありがちな、店頭に置いている
数十台の車から選ぶのでは無くこの何百万台の中からお客様に
1番合った車を選ぶことができますよ、とお勧めして見込み客
を作っています。

在庫が無いことを逆手にとって、人が人に直接働きかけていくので
チラシやWEBやCMのような間接的な働きかけより「引き」が強い。
おまけにこのSSは、いわゆる田舎の地域密着型で、人とのつながり
がとても強力です。


自ら考えてナンバーワン商品を設定して、
お金をかけずに給油客や近隣住民に接近戦
(店頭声かけ・ポスティング・TELフォロー・個別訪問など)で
そのことを伝えていく、それが中小企業の戦い方なのです。


話は変わりますが、以前ベトナム戦争というものがありました。

世界一の軍事力と世界一の経済規模を誇るアメリカが
内戦中の南ベトナムを支援して北ベトナムと戦いました。

アメリカは大規模な無差別爆撃をして
強力に地上戦を行って農民まで虐殺していきます。
枯れ葉剤を使ったことも広く知られています。

一方北ベトナムは徹底的にゲリラ戦をしました。
ジャングルにこもり、おまけにジャングルの下に地下道を掘って
夜な夜なアメリカ兵を殺していきました。

そうこうするうちにアメリカ国内の世論が、
なぜこんなにとてつもない予算を使っているのか、
またなぜこんなにアメリカの若者が次々死んでいくのか、
併せて世界の世論もこういったアメリカの行動を許さず、
「この戦争をいい加減に終わらせろ」といって、
最終的にアメリカは撤退を決めます。

北ベトナムの勝利です。

軍事力も経済規模が全く話にならない規模の
北ベトナムがなぜアメリカを撤退させることができたのか。

詳しい説明は省きますが、実はここに書いた北ベトナムの
戦い方は「ランチェスター法則」と「オペレーションズリサーチ」
から導かれた戦争勝利の方程式です。そこからから生まれた戦略が
現在の経営にも応用されています。

当然経営は戦争とは違います。
しかし、従業員数の違いやSS数拠点の数の違い、経営規模の違い、
持っているお金の違い、関連企業などネットワークの違い、
そんなことに関係なく企業同士がぶつかってお客様の取り合いを
しなければならないというのは同じです。戦争同様、SS経営にも
ハンディキャップはありません。

中小SSは、その法則を活かして
「部分1位」と「接近戦」で大手に勝利していくのです。


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# by skillpath | 2024-04-26 09:57